ホールトマト缶は長期に保存できとても便利で重宝しますが、そのホールトマト缶に、危険性があると言われていることがあり心配ですよね。
「ホールトマト缶に危険性があるのかな?」と、疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。実際に、ホールトマト缶には添加物や保存の注意点があることがわかりました。
しかし、適切に保存・調理すれば、美味しく安全に食べることができます。また、ホールトマト缶の中身を上手に使うことで、手軽においしいトマトソースを作ることもできますよ。
この記事では、ホールトマト缶の危険性や注意点、そして上手な使い方について詳しくご紹介しました。健康を守るためにも、正しい知識を持って上手に活用してみましょう。
ホールトマト缶の危険性とは?
ホールトマト缶に危険性があると言われている理由は、トマト缶には内面に薄い樹脂膜が貼られている場合があり、その樹脂膜に含まれる化学物質が健康に悪影響を与える可能性が指摘されているからです。
そのため、トマト缶が危険であるという報道がされたこともあります。
その化学物質の名前はビスフェノールAというものでしたが、現在では食品衛生法に基づき、樹脂膜に使用できる化学物質の上限が定められ、安全性が確保されています。
プラスチックの原料にもなる化学物質です。ホールトマト缶の内側に使われており、腐食を防ぐ目的で使用されています。
洗剤で洗浄した場合や、酸、高温の液体に触れた場合、溶け出すことが確認されています。
1997年頃から、内分泌系に影響があると懸念され始め、研究が進められてきました。
摂取すると、思春期早発症や乳腺や前立腺に影響があることが確認されています。
ホールトマト缶に使用されているビスフェノールAは、微量であり健康に影響はないとされていますよ。海外でも規制されているので、輸入されているものでも心配はいりません。
ただし、トマト缶の加熱には注意!
ただし、トマト缶を加熱調理する際に、缶の内側にある樹脂膜が溶け出し、食品に混ざることがあるため、注意が必要です。
ホールトマト缶に危険性があると言われたのは昔の話で、今は安全に食べられる物になっているのでご安心くださいね。
それでも、ビスフェノールAが気になる方はいると思います。缶や紙パックには使われている事が多いので、気になる方は瓶詰めを選ぶといいですよ。
ホールトマト缶の添加物・保存料の種類と影響
ホールトマト缶は、長く保存できるため、ストックしておくと、とても便利ですよね。
そのホールトマト缶ですが、添加物や保存料はどのくらい使われているのでしょうか。
長持ちするから、たくさんの添加物や保存料が使われていたら怖いですよね。
添加物
ホールトマト缶には、トマト自体に含まれる酸味を調整したり、保存性を高めたりするために、添加物が含まれることがあります。
添加物で一番多く入っているのは、クエン酸とph調整剤です。食品のphを保ち、食品の腐敗を防ぐために使われます。
ヨーロッパでは缶詰の記載に主原料についての情報を明記しなくても良いというルールがあります。そのため、加工はイタリアでも、中身のトマトが中国産のこともあります。
保存料
保存料は、微生物の増殖を抑え、食品の腐敗を防ぐために使われる、食品添加物の一種です。
食品によって使われる保存料が変わってきます。
安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウムなど、たくさんの種類があります。
摂取すると、発がん性や神経障害、免疫障害などの可能性があります。
摂取のしすぎは、人体に影響が出る可能性があります。できるだけ摂取を減らすような食品選びができると安心です。
保存食は、食品衛生法上「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」になります。
食品添加物を大量に使用し長期保存できるようにしたわけではなく、空気を抜いたり、加熱し殺菌したりして、長期保存を可能にしています。
ホールトマト缶の食中毒や健康被害のリスク
ホールトマト缶から食中毒を引き起こすリスクは比較的低いと言われています。
ホールトマト缶は、トマトを適切に加熱調理し、密封された缶に入れられるため、微生物が繁殖しにくい状態になっています。しかし、食中毒を引き起こす可能性はゼロではありません。
そのような場合、どのように保存すれば、食中毒などを防げるのでしょうか。
- 冷蔵庫に入れる
- 冷凍する
- 加熱する
それぞれ詳しく見ていきましょう!
冷蔵庫に入れる
まず、開封したホールトマト缶は、別の保存容器に移しましょう。そうすることで、鮮度が保たれますよ。
そして、その保存容器は、冷蔵庫に入れて保管するのがポイントです。もちろん、缶詰は密閉容器に入れるのが理想的ですが、常識的に考えると、家庭用の保存容器で十分ですよね。
そして、冷蔵庫で保存する場合、できるだけ早めに食べきるように心がけましょう。そうすることで、味や香りが落ちる前においしくいただけます。
冷蔵庫で保存できるのは、3日程度です。その間に使い切ってしまいましょう。
冷凍に入れる
ホールトマト缶を冷凍保存するときは、缶のままでは冷凍できません。なぜなら、缶の中の液体が凍ると、缶が破裂してしまうからです。
そして、冷凍する前に、容器の余分な水分をしっかりと拭き取っておくことが大切です。水分が残っていると、凍ったときに結露して品質が落ちてしまうことがあります。
保存容器に入れたら、ラベルを貼って中身をわかりやすくしましょう。また、冷凍庫での保存期間は、できるだけ短くするのがおすすめです。
最後に、解凍するときは、冷蔵庫でゆっくりと解凍するか、レンジで加熱して使いましょう。ただし、レンジで加熱する場合は、必ず容器から取り出してから加熱するようにしましょう。
冷凍したホールトマト缶は、1ヶ月程度で使い切りましょう。
加熱する
加熱しておくと少しだけ長く保存ができることがあります。トマトソースにしてしまうなど、加工しておくのもいいですよ。
それでも、5日程度で使い切ったほうがいいですね。
「大丈夫かな!?」と思ったら、少し味見してみたり、匂いを嗅いでみたりして確かめてみましょう。
怪しいなと思ったら、残念ですが諦めたほうがいいです。
食べて食中毒を起こしたり、体調が悪くなってからでは、取り返しがつきません。
もったいない気持ちはありますが、破棄したほうが安心です。
まとめ
ホールトマト缶の危険性について調査しました。結論としてホールトマト缶は、食べすぎなければ安全安心な食材です。
ビスフェノールAや食品添加物など、気になることはありますが、食べすぎなければ大丈夫です。
それでも気になる場合は、表示を確認して、無添加の物を選んだり、瓶詰めを選ぶといいでしょう。
ホールトマト缶は、とても便利で、料理の時短にも繋がります。レパートリーも増えますよね。
ホールトマト缶は安全ですが、自分が安心して食べられるホールトマト缶を選んでみるのも1つの選択肢だと思います。